【広島県】3分でわかる過去の大地震「2001年芸予地震・1905年芸予地震」

広島県

瀬戸内海に面する広島県、地震が少ない地域と感じる方も多いようですが、過去には何度も大きな被害が出てきました。過去に広島県を襲った地震の中から3つの地震を紹介します。

2001年 芸予地震

地震の概要

2001年3月24日午後3時27分、広島県瀬戸内海沿岸を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生。広島県河内町と大崎町、それに熊野町で震度6弱の激しい揺れを観測したほか、広島市や呉市など広島県内の広い範囲と、山口県、愛媛県で震度5強の強い揺れを観測しました。

 被害

震源に近かった広島県と愛媛県に被害が集中し、広島県では65棟の建物が全壊するなど建物への被害は合わせて3万件を超えました。また倒れてきたブロック塀の下敷きになり1人が死亡しました。また山陽新幹線の高架橋にも被害が出たほか、沿岸部の広い範囲で液状化現象も発生しました。さらに広島県立西条農業高等学校の校舎に多くの被害が出ました。後のこの校舎の手抜き工事が発覚しましたが、幸い地震が発生した時は春休みだったため、人的被害はありませんでした。

1905年 芸予地震

地震の概要

1905年6月2日午後2時39分、広島県瀬戸内海沿岸を震源とするマグニチュード7.2の地震が発生。この地震で呉と広島で震度6の激しい揺れを観測したほか、中国地方を中心に広い範囲で強い揺れを観測しました。

 被害

被害は瀬戸内海沿岸に集中し、広島県内では広島市と呉市で大きな被害が出ました。これは埋め立てによってできた軟弱な地盤の上に多くの建物が建っていたためとみられています。広島県内だけで56棟の建物が全壊し、11人が死亡しました。

 

まとめ

広島県では南海トラフ巨大地震でも大きな被害が想定されているほか、活断層も多く存在します。決して他人事だと思わず、家具を固定したり、食料や水を備蓄するなど、できることから備えを進めましょう。


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