【山形県】3分でわかる過去の大地震「新潟地震・庄内地震・象潟地震」

山形県

山形県では最近あまり規模の大きな地震は起きていませんが、過去には何度も甚大な被害が出てきました。その中から3つの大地震を紹介します。

1964年 新潟地震

地震の概要

1964年6月16日午後1時1分、新潟県の沖の山形県寄りを震源とするマグニチュード7.5の地震が発生。山形県新庄市・酒田市・鶴岡市、新潟県新潟市・長岡市・村上市・相川町、この他宮城県、福島県でも震度5の揺れを観測しました。カラー映像で数多くの被害が記録された最初の地震です。

被害

鶴岡市では幼稚園の園舎が倒壊し3人が圧死した他、15人が生き埋めになりました。また、酒田市では中学校のグラウンドにできた亀裂に転落した生徒が死亡しました。山形県内の死者は9人。

1894年 庄内地震

地震の概要

1894年10月22日午後5時35分、山形県の庄内平野付近を震源とするマグニチュード7.0の地震が発生。当時の震度階級で最大の「烈震」を観測しました。この地震についてはマグニチュード7.3、最大震度7相当とする見方もあります。

被害

特に山形県酒田市で被害が甚大で、全体の8割の建物が焼ける「酒田大火災」が起きました。この地震を機に木造建物の耐震性について議論が行われるようになりました。死者は726人。

1804年 象潟地震

地震の概要

1804年7月10日午後10時ごろ、山形県沿岸部を震源とするマグニチュード7.0程度の地震が発生。震源の付近では震度6〜7程度の非常に激しい揺れがあったと推定されています。

被害

現在の遊佐町、酒田市付近で被害が大きく、遊佐付近では家屋の7割が倒壊しました。また、震源は内陸だったものの、震源域は海にまで達していたとみられ、津波が発生しました。象潟や関村で最も高かったとみられ津波の高さは4〜5mに達しました。死者は366人。

まとめ

近年、東北地方太平洋沖地震を除いて、山形県ではほとんど地震による被害が出ていませんが、これはあくまで偶然です。「自分は大丈夫」と思い込まずに、日ごろから地震・津波へ備えることが大切です。

 

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