【秋田県】3分でわかる過去の大地震「日本海中部地震・秋田仙北地震・陸羽地震」

秋田県 

秋田県では最近あまり規模の大きな地震は起きていませんが、日本の中でも高い頻度で地震による大きな被害が出てきました。その中から3つの大地震を紹介します。

1983年 日本海中部地震

地震の概要

1983年5月26日午前11時59分、東北地方の日本海側、秋田県沖を震源とするM7.8の地震が発生。この地震で秋田県秋田市と青森県むつ市、深浦町で震度5の強い揺れを観測しました。日本海側で発生した地震としては、1993年に北海道南西沖地震が起きるまで最大クラスでした。

被害

特に津波による被害が甚大で、峰浜村(現・八峰町)では14mの大津波を記録しました。秋田県内では、遠足で訪れていた合川南小学校の児童43人が津波に襲われ、このうち13人がなくなるという悲劇もありました。このころ、日本海側では大地震は起きないと言われていたこともあり、津波に対する備え・知識が不足していたことが被害を大きくしたといわれています。秋田県内の死者は83人。

1914年 秋田仙北地震

地震の概要

1914年3月15日午前4時49分、現在の秋田県大仙市付近を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生。秋田市で震度5を記録したほか、強首村(現・大仙市)では震度7相当の非常に激しい揺れに襲われたと推定されています。

被害

被害は震源付近の局所的だったものの、仙北郡で特に被害が大きく、全体の死者94人のうち85人が仙北郡でした。強首村強首地区では地区のすべての住宅が壊れたと記録されています。

1896年 陸羽地震

地震の概要

1896年8月31日午後5時6分、秋田県と岩手県の県境付近を震源とするマグニチュード7.2の地震が発生。震源付近では震度7相当の揺れがあった可能性があります。2008年の岩手・宮城内陸地震とともに東北地方の内陸で発生した地震としては最大クラスです。1896年6月15日に発生した明治三陸地震の誘発地震という見方もあります。

 

被害

秋田県南東部に位置する横手盆地周辺で被害が大きく、土砂崩れの箇所が9899箇所にも上りました。全体の死者は209人で、このうち205人が秋田県内で亡くなりました。この死者数は明治以降、秋田県では最悪です。

まとめ

近年、このような大地震は起きていませんが、秋田県は内陸でも多くの地震が発生してきました。「自分は大丈夫」と思い込まずに、日ごろから地震・津波へ備えることが大切です。

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