【長野県】3分でわかる過去の大地震「栄村地震・長野県西部地震・善光寺地震」

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長野県では「忘れられた大震災」と呼ばれる地震があります。2011年3月12日未明に発生した栄村の地震です。このように長野県では過去にも繰り返し大地震が起き来ました。その中から3つの地震を紹介します。

2011年 栄村地震

地震の概要

2011年3月12日午前3時59分、長野県と新潟県の県境付近を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生。長野県栄村で震度6強の激しい揺れを観測したほか新潟県十日町市と津南町で震度6弱の激しい揺れを観測しました。この地震は前日に起きたマグニチュード9の東北地方太平洋沖地震に誘発されたと考えられています。

被害

前日に発生した東北地方太平洋沖地震に比べて規模が小さく被害も局所的だったためほとんど知られていませんが、栄村で住宅33棟が全壊するなど大きな被害が出ました。長野県内の死者は3人でいずれも避難生活中に亡くなった災害関連死です。

1984年 長野県西部地震

地震の概要

1984年9月14日午前8時48分、御嶽山のふもとにある長野県の王滝村付近を震源とするマグニチュード6.8の地震が発生。震源のほぼ真上に位置する王滝村では震度6相当の激しい揺れに襲われたと推定されています。

被害

この地震では特に王滝村で被害が大きく、御嶽山の南側では大規模な山体崩壊が発生し、崩れた土砂は時速100kmというすさまじい勢いで約10km流れ下りました。前日まで雨が降っていて土砂災害が起きやすくなっていました。この山体崩壊に巻き込まれるなどして、長野県内で29人が犠牲になりました。

1847年 善光寺地震 

地震の概要

1847年5月8日、長野県北部を震源とするマグニチュード7.4の地震が発生。長野県北部では広い範囲で震度7相当の激し揺れに襲われたとみられています。

 被害

特に長野県北部で大きな被害が出ました。これは善光寺の御開帳の期間と重なったことで多くの参詣客で混雑していたためです。特に参詣客が宿泊していた旅籠街では複数の地点から出火しほとんどの建物が焼失したと記録されています。また各地で土砂崩れが相次ぎ合わせて5万か所を超えたとみられています。この地震で長野県と新潟県でおよそ1万人が犠牲になりました。

まとめ

長野県では繰り返し大きな地震が起きています。日本の中でも比較的地震の多い地域です。「自分だけは大丈夫」と思わずに、家具を固定したり、水や食料を備蓄するなど日ごろから地震に備えましょう。

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