【群馬県】3分でわかる過去の大地震「西埼玉地震・弘仁地震」

群馬県

「群馬は自然災害が少ない」よく聞く言葉ですが、本当にそうなのでしょうか?確かに少ないかもしれません。ただし、たった1回の災害で甚大な被害が出ることもあります。群馬県とはそんな場所です。過去に群馬県で大きな被害を出した2つの地震を紹介します。

1931年 西埼玉地震

地震の概要

1931年9月21日午前11時19分、埼玉県北西部の寄居町付近を震源とするマグニチュード6.9の地震が発生。埼玉県熊谷市で震度5の揺れを観測したほか、群馬県の前橋市、さらに栃木県や茨城県でも震度5の揺れを観測しました。

被害

震源が3㎞と非常に浅かったこともあり、震源付近を中心に大きな被害が出ました。一般に埼玉県で被害が大きかったとされていますが、群馬県内は前橋市周辺を除いて調査が行われておらず、被害が過小評価された可能性もあるということです。実際に高崎や渋川では震度6相当の激しい揺れに襲われた可能性があります。これは1923年の関東大震災を引き起こした大正関東地震よりも強い揺れです。この地震による群馬県内の死者は5人。しかし、新聞はこのころ起きていた満州事変の記事がメインとなり、地震の扱いは小さくなっていきました。

818年 弘仁地震 

地震の概要

818年7月、関東の広い範囲を強い揺れが襲いました。この地震は一般に「弘仁地震 」と呼ばれています。震源は現在の群馬県付近とみられマグニチュードは7.9と考えられています。

 被害

液状化の状況からから最大で震度6以上の揺れがあったとみられ、群馬県の赤城山で大規模な地割れや土砂崩れがあったとみられています。詳しい被害の様子はわかっていませんが類聚国史には「山が崩れ谷を数里にわたって埋めた。圧死した人々がどれほどいたか、計り知れない。」と記録されています。ちなみに1里は約4kmです。

 

まとめ

 

「群馬は地震が少ない」というのはあながち間違っていないかもしれません。ただし、地震が少ない=地震によって被害が出ない、と言っているわけではありません。過去にはこのような大規模な地震が起きています。「自分は関係ない」と思わず、地震に備えましょう!

 

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