【大阪府】3分でわかる過去の大地震「兵庫県南部地震・宝永地震・慶長伏見地震」

大阪府

2018年6月、大阪府北部で震度6弱の地震がありました。その大阪府では過去にも繰り返し大きな地震におそわれていました。大阪府で大きな被害を出した3つの地震を紹介します。

1995年 兵庫県南部地震

地震の概要

1995年1月17日午前5時46分、兵庫県の淡路島北部を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生。兵庫県では現地調査の結果、神戸市などで震度7と判定されたほか、大阪市西淀川区・豊中市・池田市でも現地調査によって震度6と判定されました。震度計が少なかったため大阪で観測された震度は4でしたが、非公式ながら最大で震度6~7相当の揺れが観測されています。

 被害

この地震によって発生した災害を「阪神・淡路大震災」といいます。被害のほとんどは兵庫県の神戸市付近や淡路島に集中しましたが、隣接する大阪府でも大きな被害が出ました。大阪府内だけで895棟の建物が全壊するなど10万棟以上の建物に被害が出たほか、32件の火災も発生しました。この地震による大阪府内の死者は31人。

1707年 宝永地震 

地震の概要

1707年10月28日、南海トラフの東海沖から四国沖までを震源域とするマグニチュード8.6の巨大地震が発生。静岡県から高知県にかけて震度7相当の非常に激しい揺れに襲われ、大阪府でもところにより震度6以上の激しい揺れに襲われたとみられています。宝永地震は記録がある南海トラフ巨大地震の中で最大規模です。

 被害

大阪府では地震の揺れによって1,000棟ほどの建物が全壊したほか、沿岸には3m前後の津波が押し寄せました。大阪府は太平洋に直接面していないため、津波による被害はあまり受けない地域ですが、宝永地震では記録が残っている中で最大クラスの津波が押し寄せました。なかでも道頓堀川では流された船によって橋に大きな被害が出ました。犠牲者の数には諸説あり正確な人数は分かっていませんが、最低でも大阪府だけで2万人を超える甚大な被害だったと考えられています。

1596年 慶長伏見地震

地震の概要

1596年9月5日(当時の日本の暦で7月13日)、現在の京都市と兵庫県の県境付近を震源とするマグニチュード7.25~7.75の地震が発生。詳しい震度は分かっていませんが震度6以上の地域が広範囲に及んだとみられています。

 被害

被害の中心は京都でしたが、震源に近かった大阪府でも家屋の倒壊が相次ぎ、地すべりも発生しました。詳しい被害の様子は分かっていませんが、現在の大阪府ではおよそ600人が犠牲になったとみられています。

まとめ

大阪府には真下に上町断層と呼ばれる大きな活断層があります。さらに南海トラフ巨大地震でも最大で震度6強という非常に激しい揺れに襲われる可能性もあります。地震が起きてからは手遅れです。今のうちに地震への備えを進めておきましょう。

 


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