栃木県ではあまり知られていない地震が過去に何度も起きています。決して内陸だから大地震が起きにくいなどということはありません。過去に栃木県を襲った大地震から3つを紹介します。
2011年 東北地方太平洋沖地震
地震の概要
2011年3月11日午後2時46分、岩手県沖から茨城県沖を震源域とするマグニチュード9.0の巨大地震が発生。この地震で宮城県栗原市で震度7の非常に激しい揺れを観測、このほか栃木県大田原市・宇都宮市・真岡市・市貝町・高根沢町で震度6強、真岡市・大田原市・那須烏山市・那須塩原市・芳賀町・那須町・那珂川町で震度6弱の激しい揺れを観測しました。
被害
この「東北地方太平洋沖地震」によって引き起こされた災害を「東日本大震災」といいます。栃木県は内陸で津波による被害もなかったためあまり知られていませんが、地震では過去最高レベルの揺れに襲われ、200戸以上が全壊するなど大きな被害が出ました。県内の死者は4人。
1949年 今市地震
地震の概要
1949年12月26日午前8時17分、栃木県今市市(現・日光市)付近を震源とするマグニチュード6.2の地震が発生。さらに午前8時24分、またしても今市市付近を震源とするマグニチュード6.4の地震が発生しました。この地震で震源のほぼ真上に位置する今市市では震度6相当の激しい揺れがあったとみられています。
被害
栃木県内で300棟ほどが全壊したほか、60か所以上で土砂崩れが発生しました。この地震による死者は10人。
1683年 日光地震
地震の概要
1683年6月から10月にかけ日光市付近を震源とする規模の大きな地震が相次ぎました。
6月17日
1683年6月17日、日光市付近でマグニチュード6.0~6.5と推定される地震が発生。
6月18日
翌日の6月18日、日光市付近で今度はマグニチュード6.5~7.0と推定される地震が発生。
10月20日
さらに10月20日、日光市付近でマグニチュード7.0と推定される地震が発生。
被害
6月の地震では男体山が大きく崩れたほか、この地震活動によって崩れた土砂で旧五十里湖が形成されました。この天然ダムは40年後の大雨で決壊し、宇都宮市などで1000ほどが犠牲になりました。この地震で多数の犠牲者が出たと記録されてますが、正確な数はわかっていません。
まとめ
初めて聞いた地震もあったのではないでしょうか?昔になるほど正確な記録が残っていないため、現代まで語り継がれている地震もあまり多くありません。「自分には関係ない」と思い込まず日ごろから地震に備えましょう。