【宮崎県】3分でわかる過去の大地震「日向灘地震・えびの地震・安政南海地震」

宮崎県

南海トラフ巨大地震によって大きな被害が想定されている宮崎県、実は過去に何度も地震によって大きな被害が出てきました。これまでに宮崎県を襲った大地震の中から3つの地震を紹介します。

1968年 日向灘地震

地震の概要

1968年4月1日午前9時42分、宮崎県の沖合の日向灘を震源とするマグニチュード7.5の地震が発生。宮崎県延岡市と高知県宿毛市で震度5の強い揺れを観測しました。

 被害

宮崎県や高知県、愛媛県度大きな被害となり、宮崎県内では宮崎市や都城市などで特に大きな被害が出ました。宮崎県内では4棟の建物が全壊したほか、最大約2mの津波が押し寄せました。この地震による県内の死者は1人。

1968年 えびの地震

地震の概要

1968年2月21日午前10時44分、宮崎県と鹿児島県の県境付近を震源とするマグニチュード6.1の地震が発生。現在のえびの市に当たるえびの町では震度6の非常に激しい揺れを観測しました。この地震の前後にも規模の大きな地震が相次いでいて群発地震と考えられています。

 被害

宮崎県や鹿児島県、それに熊本県で特に被害が大きく、宮崎県内だけで333棟の建物が全壊し、30人以上がけがをしました。幸い、宮崎県内でこの地震による犠牲者は出ませんでした。えびの地震は被害をもたらすような大きな地震が4回も発生していることが大きな特徴です。

1854年 安政南海地震

地震の概要

1854年12月24日午後4時半ごろ、紀伊半島沖から四国沖までを震源域とするマグニチュード8.4の巨大地震が発生。和歌山県や大阪府、それに四国や中国地方の各地で震度6程度の激しい揺れに襲われたとみられています。この地震の32時間前には「安政東海地震」が発生しています。

 被害

被害の中心は近畿や四国でしたが、宮崎県内でも建物の倒壊や津波によって被害が出たとみられています。宮崎県内だけで30棟以上の建物が全壊したほか、2~3mの津波が押し寄せた痕跡が見つかっています。しかし、この地震による被害の全容は明らかになっていません。

 

まとめ

宮崎県は南海トラフ巨大地震によって最大で震度7の非常に激しい揺れに襲われる可能性があるほか、10mを超える大津波も想定されています。「自分は関係ない」と思い込まずに、家具を固定したり、食料を備蓄するなど、できることから備えを進めましょう。

 
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