【徳島県】3分でわかる過去の大地震「昭和南海地震・宝永地震・慶長地震」

徳島県

徳島県では過去に何度も南海トラフ巨大地震によって大きな被害を受けてきました。太平洋に面している徳島県では津波による被害を受けやすい地形です。そんな徳島県を襲った過去の地震の中から3つの地震を紹介します。

1946年 南海地震 

地震の概要

1946年12月21日午前4時19分、南海トラフの紀伊半島沖から四国沖までを震源域とするマグニチュード8.0の地震が発生。岡山県や三重県、高知県、それに兵庫県淡路島で震度6の激しい揺れを観測しました。2年前には南海トラフの東側で「昭和東南海地震」が起きています。ほかの南海地震と区別するために「昭和南海地震」と呼ばれています。

 被害

西日本の太平洋沿岸に津波が押し寄せましたが、その中でも特に被害が大きかったのが和歌山県、徳島県、高知県です。徳島県では地震の揺れによって1,076棟が全壊したのに加えて、最大5m前後の津波によって536棟が流出しました。この地震による徳島県内の死者・行方不明者は合わせて211人に上りました。

1707年 宝永地震

地震の概要

1707年10月28日、南海トラフの東海沖から四国沖までを震源域とするマグニチュード8.6の巨大地震が発生。静岡県から高知県にかけて震度7相当の非常に激しい揺れに襲われたとみられています。宝永地震は記録がある南海トラフ巨大地震の中で最大規模です。

 被害

太平洋沿岸各地を津波が襲い、徳島県でも10mの高さにまで津波が達した記録が残っています。地震の揺れによって230棟が全壊したほか、津波によって700棟以上が流出しました。この地震による全国の被害の全容はいまだ明らかになっていませんが、徳島県内では420人以上が死亡したとみられています。

1605年 慶長地震 

地震の概要

1605年12月16日(当時の日本の暦で2月3日)、関東地方を中心に強い揺れに襲われました。この地震の震源域はいまだ特定されておらず、南海トラフで発生した説、伊豆・小笠原海溝で発生した説、南海トラフと房総沖の連動説などがあります。

 被害

千葉県から九州にかけての広い範囲で津波によって大きな被害が出ました。徳島県内では揺れによる被害の記録はありませんが、最大で30mの場所にまで津波が駆け上がったとみられています。この津波によって徳島県内では約1,600人が死亡したとみられています。

まとめ

徳島県では南海トラフ巨大地震によって最大震度7の非常に激しい揺れに襲われる可能性があるほか、10mを超える大津波も想定されています。「自分は大丈夫」と思い込まずに、家の耐震性の確認や津波避難の経路を確認するなど、できることから備えを進めましょう。


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