
地震の揺れは何秒くらい続くのでしょうか?
一瞬だけ揺れることもあれば、ゆらゆらと数秒~数十秒続いたこともあると思います。
この違いはどこから来るのか?これを理解していれば、揺れを感じたときに、危険な揺れを見極められるようになります。
地震の揺れの長さはどうやって決まる?
地震の揺れの長さはどうやって決まっているのでしょうか?
それは、断層破壊にかかった時間の長さです。分かりやすく言うと地震の規模(マグニチュード)によって決まります。
マグニチュードが小さいほど地震の揺れは短く、マグニチュードが大きいほど地震の揺れは長くなります。ただし、気を付けなければいけないのが、マグニチュードと揺れの大きさにはほとんど関係がありません。M5クラスで震度6程度の強い揺れに襲われることもあれば、M8クラスで最大震度3~4程度ということもあります。
マグニチュードについて詳しく知りたい方はこちら ↓
過去の地震の揺れの長さ
ここからは、過去に実際に発生した地震で揺れがどれくらい続いたかを紹介します。
1995年 阪神淡路大震災
1995年1月17日に神戸の直下で発生した兵庫県南部地震では強い揺れが約15秒続きました。この地震のマグニチュードは7.3でした。一般にマグニチュード7程度だと強い揺れが10秒程度続くとされています。2016年の熊本地震の2回目の震度7も同じくらいの時間揺れました。
2011年 東日本大震災
2011年3月11日に東北から関東の太平洋沿岸を震源域として発生した東北地方太平洋沖地震では震度4以上の強い揺れが3分以上続きました。人が立っていられないような揺れが非常に長い時間続いたことになります。また高層ビルでは長周期地震動によって10分以上揺れ続けた場所もあったとみられています。
1896年 明治三陸地震
1896年6月15日に発生した明治三陸地震(マグニチュード8.2~8.5)では最大震度は3~4程度だったものの揺れは5分間も続き、最大38.2m(遡上高)の津波に襲われました。
2004年 スマトラ島沖地震
2004年12月26日にインドネシアのスマトラ島沖を震源とするマグニチュード9.1の超巨大地震が発生しました。この時は、日本の震度階級で震度5~6程度の揺れが6分以上続いたとみられています。
まとめ
3分間、震度4以上の揺れが続く状況を想像してみてください。南海トラフ巨大地震でも同じくらい揺れが続くと予想されています。
一般に
マグニチュード7で約10秒
マグニチュード8で約1分
マグニチュード9で約3分
強い揺れが続くと言われています。
小さな揺れでも長い時間揺れが続いたら大きな地震が発生している証拠です。
もし、海の近くにいる場合は、津波警報を待たずに避難を開始しましょう。「揺れの長さ」に注目すれば自分でも、地震の規模をある程度把握することができます。