【和歌山県】3分でわかる過去の大地震「昭和南海トラフ地震・安政南海トラフ地震」

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和歌山県は過去に何度も南海トラフ巨大地震によって甚大な被害が出てきました。その中から2つの南海トラフ巨大地震を紹介します。

1944年 東南海地震・1946年 南海地震

地震の概要

1944年 東南海地震

1944年12月7日、三重県南部の沖合から静岡県沖までを震源域とするマグニチュード7.9の地震が発生。東海地方や長野県で震度6の激しい揺れを観測しましたほか、和歌山県でも震度5程度の揺れがあったとみられています。

1946年 南海地震

東南海地震から2年がたった1946年12月21日午前4時19分、今度は南海トラフの紀伊半島沖から四国沖までを震源域とするマグニチュード8.0の地震が発生。東海地方や四国などで震度6の激しい揺れを観測したほか、和歌山県でも震度5程度の揺れがあったとみられています。

 被害

この2つの地震は時間差で連動したとみられています。1944年の東南海地震では和歌山県や三重県を中心に大津波に襲われ、和歌山県内だけで51人が死亡しました。また1946年の南海地震でも再び大津波に襲われたほか、大規模な火災も発生し269人が犠牲になりました。

1854年 安政東海地震・安政南海地震

地震の概要

1854年 安政東海地震

1854年12月23日午前9時過ぎ、三重県南部の沖合から駿河湾までを震源域とするマグニチュード8.4の巨大地震が発生。静岡県や山梨県で震度7相当の激しい揺れに襲われたとみられるほか、和歌山県でも震度5〜6程度の揺れがあったとみられています。

1854年 安政南海地震

安政東海地震から32時間後の1854年12月24日午後4時半ごろ、今度は紀伊半島沖から四国沖までを震源域とするマグニチュード8.4の巨大地震が発生。和歌山県や大阪府、それに四国や中国地方の各地で震度6程度の激しい揺れに襲われたとみられています。

 被害

立て続けに巨大地震が発生したため、被害を区別するのは困難です。東海地震では地震の直後、何の前触れもなくいきなり大きな津波に襲われたという記録が残っているほか、南海地震でも和歌山県は10mを超える大津波に襲われたとみられていますが、死者の数など被害の全容はよくわかっていません。

 

まとめ

和歌山県ではこれ以前にも南海トラフ巨大地震によって甚大な被害を受けています。決して他人事ではありません。「自分は関係ない」と思い込まずに日頃から地震・津波に備えましょう。


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