【熊本震度6弱】2016年熊本地震や南海トラフ地震との関連は?

地震の概要

2018年1月3日午後6時10分ごろ、熊本県熊本地方を震源とする地震が発生しました。地震の規模を示すマグニチュードは5.1、震源の深さは10kmと推定されています。

観測された震度

この地震で熊本県和水町で震度6弱の非常に激しい揺れを観測したほか熊本市北区と熊本県玉東町で震度5弱の強い揺れを観測しました。震源が浅かったため震源付近で局地的に揺れが強くなったとみられます。

NHK熊本震度

NHK熊本震度

NHK熊本震度

出典:NHK NEWS WEB

推定された震度

推計震度分布の震度は実際の震度と1階級程度程度ずれることがあります。大まかな震度分布の傾向としてご覧ください。この推計震度分布によると、和水町で局地的に震度6弱の非常に激しい揺れがあったとみられるほか、玉名市と和水町の一部で震度5強、山鹿市や和水町、南関町、荒尾市、玉東町、玉名市、それに熊本市の一部で震度5弱の強い揺れがあったとみられます。

推計震度分布

出典:気象庁|推計震度分布図

震度6弱ってどんな揺れ?

震度6弱

震度6弱の揺れでは立っていることが困難になります。固定していない家具の大半が移動し、中には倒れるものもあります。また建物が変形してドアがあかなくなったり、窓ガラスが割れたりします。耐震性の低い木造住宅は傾いたり、倒壊するものもあります。

震度5強

震度5強の揺れでは人は物につかまらないと動く事が難しくなります。食器や本の多くが落ち、固定していない家具が倒れる事があります。また補強していないブロック塀が崩れる事があります。

震度5弱

震度5弱は、大半の人が恐怖を感じ物につかまりたいと思うほどの揺れです。固定していない家具が移動したり、稀に倒れる事があります。

被害

和水町

震度6弱を観測した和水町では人的被害はありませんでしたが、町役場の中だけで壁にひびが入るなど20か所以上の被害が見つかったほか、町内の小学校や中学校で窓ガラスが割れる被害がありました。また住宅で、ブロック塀が一部で崩れたほか、和水町長小田にある神社の鳥居の一部が壊れるなど被害は数十件に上りました。

益城町

震度3を観測した益城町では87歳の女性が家の中で転倒し軽いけがをしました。

熊本地震との関連は?

今回の地震は2016年4月に発生した熊本地震の震源域からおよそ20kmの場所で発生しましたが、2つの地震に関連はあるのでしょうか?

熊本地震によるひずみ

今回の震源付近では熊本地震以降ひずみがたまっていたとみられ、地震の回数も2倍以上になっていました。熊本地震の際、断層が大きくずれたため、周辺地域の地盤にゆがみが生じ、地震を発生させるエネルギーがたまっていたとみられています。

熊本地震に誘発されたのか?

ひずみがたまっていたことから、完全に無関係と断言することはできませんか、今回のような規模の地震は日本全国、どこでも発生する可能性がある規模で、気象庁や政府の地震調査委員会は直接の関係はないとみています。

推計震度分布

 出典:気象庁|推計震度分布図

南海トラフ巨大地震との関連は?

今回の地震の規模はマグニチュード5.0で南海トラフ巨大地震のマグニチュード9の100万分の1の規模です(マグニチュード8の約3万分の1)。このことから南海トラフ巨大地震の発生に影響を及ぼす可能性は無いとみられます。しかし、南海トラフ巨大地震の発生はかなり切迫していると考えられるため、日ごろからの備えが重要です。

 

 

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