【静岡県】3分でわかる過去の大地震「伊豆半島沖地震・昭和東南海地震・大正関東地震」

静岡県

静岡県は日本の中でも地震が多い地域です。南海トラフで発生する地震でも、相模トラフで発生する地震でも被害が出ています。その中から3つの地震を紹介します。

1974年 伊豆半島沖地震

地震の概要

1974年5月9日午前8時33分、伊豆半島の沖合数kmを震源とするマグニチュード6.9の地震が発生。静岡県南伊豆町で震度5の強い揺れを観測しました。

被害

この地震では、震源に近かった南伊豆町に被害が集中しました。大規模な土砂崩れにより27人が生き埋めになったほか、石廊崎灯台が崩壊しました。これは石廊崎のほぼ真下に断層があったためで、一部が地表にまで現れました。静岡県内で100棟以上が全壊し、30人がなくなりました。

1944年 東南海地震

地震の概要

1944年12月7日午後1時36分、三重県南部の沖合から静岡県沖までを震源域とするマグニチュード7.9の地震が発生。静岡県、三重県、愛知県、それに長野県で震度6の激しい揺れを観測しました。で震東南海地震は南海トラフ巨大地震の1つで、ほかの地震と区別するために通常「昭和東南海地震」と呼ばれています。

 被害

静岡県、愛知県、三重県が被災の中心で、静岡県では6000棟以上の建物が全壊し、295人が犠牲になりました。また最大数mと津波が押し寄せたとみられています。しかし、1944年は太平洋戦争の真っ只中で、ほとんど報道されませんでした。また、被害について他の人に話さないように、という指示が出ていたため、他の地域からの救援もありませんでした。ただ、あまりにも規模が大きかったため、海外の地震計にも揺れが記録され、アメリカ軍もこの地震の存在を把握していました。

1923年 関東地震

地震の概要

この地震については1923年9月1日正午前後に3つの地震が相次いだことがわかっています。1703年に発生した元禄関東地震と区別するために「大正関東地震」と呼ばれることもあります。

1回目

午前11時58分、神奈川県西部から千葉県南部にかけての相模トラフを震源域とするマグニチュード7.9の地震が発生。神奈川県や千葉県の一部、山梨県や静岡県でも一部で震度7相当の非常に激しい揺れがあったとみられています。

2回目

午後0時1分、東京湾北部を震源域とするマグニチュード7.2の地震が発生。この地震で埼玉県、茨城県、東京都、千葉県が震度7相との激しい揺れに襲われたとみられています。

3回目

午後0時3分、今度は山梨県と神奈川県の県境付近を震源域とするマグニチュード7.3の地震が発生。震源近くでは震度7相当の激しい揺れがあったとみられています。

被害

この地震によって引き起こされた災害を「関東大震災」といいます。関東大震災という名前から被災したのは関東だけと思われがちですが、静岡県でも揺れによって大きな被害が出ています。また熱海では最大遡上高12mの大津波に襲われたと記録されています。静岡県内の犠牲者は444人。

 

まとめ

静岡県は他の地域と比べても、かなり短いスパンで大地震に襲われています。あなたが生きている間にもほぼ確実に大きな地震が起きるでしょう。地震が発生してからでは手遅れです。今のうちに家具を固定したり、防災グッズを備蓄するなど地震に備えましょう。

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