大雪特別警報って何?発表基準は?今までに発表されたことは?

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「大雪警報」という言葉を見聞きしたことがある人は多いと思いますが、「大雪特別警報」の存在を知っている人はそれほど多くありません。

 

「大雨特別警報」などと同じように大雪にも特別警報が存在します。

 

大雪特別警報とは何なのか?発表基準はどれくらいなのか?解説します。

 

特別警報とは

皆さんが普段目にしている「大雨警報」「大雪警報」には、さらに上の情報があります。

 

特別警報です。

 

警報「人命にかかわるような重大な災害が発生する恐れがあるとき」に発表されるのに対し、特別警報「大規模な災害がすでに発生していてもおかしくない」時に発表される最も上の情報です。

特別警報の種類

特別警報は「大雨」「大雪」「暴風」「暴風雪」「波浪」「高潮」の6つの項目に設置されています。このうち2019年1月27日現在、大雪特別警報と暴風雪特別警報は一度も発表されたことがありません。

 

数十年に一度しかないような記録的な大雨になっているときに発表される「大雨特別警報は2013年に特別警報の運用が始まって以来、毎年発表されていて、これまでに北海道(石狩・空知・胆振・後志)、宮城、茨城、栃木、福井、岐阜、三重、滋賀、京都、島根、鳥取、岡山、広島、愛媛、高知、静岡、佐賀、長崎、大分、沖縄に出されました。また2014年と2016年には沖縄県に中心気圧が910ヘクトパスカル以下の台風が接近すると予想されたことを受けて「大雨」「暴風」「波浪」「高潮」の特別警報が発表されました。

 

大雪特別警報の発表基準

他の特別警報に比べて、発表されにくい「大雪特別警報」、その基準はどのようになっているのでしょうか?

 

大雪特別警報は「府県程度の広がりをもって50年に一度の積雪深となり、その後も警報級の降雪が丸一日程度以上続く」と予想されるときに発表されます。

 

ただし太平洋側は積雪の記録が少なく、「50年に一度」の値を正確に算出できないため、過去の最高積雪深の記録をもとに特別警報を発表します。

 

代表的な都市の「50年に一度の積雪」は次のとおりです。

北海道札幌市 151cm

新潟県新潟市 102cm

福井県福井市 165cm

東京都心 27cm(参考値)

 

この「50年に一度の積雪」になったうえで丸一日程度、警報級の大雪が降り続くと予想されるときにしか大雪特別警報は発表されません。例えば、夜中に一気に積もって午前中には「50年に一度の積雪」になったが、昼過ぎからは天気が回復するというときは大雪特別警報は発表されません。

 

まとめ

特別警報はあくまで、安全確保の最終確認を行う段階です。大雪警報が出たら、外出の予定を変更するなど、自分で自分の安全を守るように心がけてください。「自分は大丈夫」と思って外出すると、巻き込み事故にあう可能性もあります。そのあたりまでしっかりと考えて行動するようにしてください。

 

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