人が死なない防災

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大雨警報で休みにならない学校 子供が死んでからでは遅い!今こそ見直しを!

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「暴風警報が発表されているから今日は学校休み」「暴風警報が発表されていないから雨は強いけど学校はある」という経験があると思います。しかし、なぜ暴風警報だけが判断の目安になっていて大雨警報は考慮されていないのでしょうか?(最近では大雨警報で休みになる学校も増えてきましたが、まだ少数派なのが現状です。)

 

一般的な休校基準

日本のほとんどの学校は暴風警報が発表されると休みになります。「◯時の時点で暴風警報が発表されていたら午前中は休み」というような判断をしている学校が多いでしょう。一部の学校では大雨警報で休校になるところ、暴風警報が発表されていなくても学校がその都度判断して休校にしているところもありますが、ほとんどの学校は暴風警報のみを基準に機会的に判断しています。

大雨警報は暴風警報よりも安全なのか?

なぜ暴風警報で休みになるのに大雨警報では休みにならないのでしょうか?気象庁は大雨警報暴風警報も同じ危険度に位置付けています。両方とも「重大な災害が発生するおそれ」がある時に発表されます。決して暴風警報が大雨警報よりも危険な状況を示しているわけではないのです。大雨警報しか発表されていない状況で災害が発生することも珍しくありません。

 

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検証:大雨警報は発表頻度が多い?

大雨警報が休校の判断基準から外されていることの最大の要因は「頻繁に発表されるから」ではないでしょうか?学校の責任者からもこのような話を聞いたことがあります。

 

しかし、本当にそうなのでしょうか?検証してみました。情報が公開されている2013年以降、東京都千代田区(気象台がある場所)にどれだけ警報が発表されたかを調べました。

 

その結果がこちらです。

大雨警報の発表回数 暴風警報の発表回数
2013年 8回 2回
2014年 3回 2回
2015年 2回 0回
2016年 3回 1回
2017年 2回 1回
2018年 0回 3回

 大雨警報の発表回数が徐々に減ってきているのは予測の精度が高まり、本当に危険な場所にだけ警報が発表されるようになったからです。

 

この中から台風による警報、学校の時間外に発表された警報、土日、長期休みを除いた結果がこちらです。

大雨警報の発表回数
2013年 1回
2014年 0回
2015年 1回
2016年 0回
2017年 0回
2018年 0回

つまり大雨警報を休校の目安にしたところで休校日数はほとんど変わらないことがわかりました。「大雨警報を基準にすると授業時間が確保できなくなる」というのは嘘です!

本来あるべき休校基準

それではどの段階で休校にするのがいいのでしょうか?いたって単純です。暴風警報だけでなく、大雨警報が発表されている時も休校にすればいいのです。大雨警報が出ている時は、重大な(人的被害が出るような)雑賀が発生するおそれがある時です。本来、外出は控えるべきです。特に子供が外に出ると人的被害が拡大するおそれがあります。自然を前に人間にできることはありません。ただ、危険を避けて、家の中でじっとしているしかありません。

 

もし、休校になって「あまり降らなかったね」という話になっても、「何も起きなくてよかったね」と笑って過ごしてください。絶対に、「空振りだったから休校の基準を厳しくしたほうがいい」というようなことにならないようにしてください。稀に外れることもありますが、大雨警報が発表されている時は危険な状況です。

 

 

具体的にどの程度危険な状況なのかはこちらの記事「5段階の大雨警戒レベル「レベル5=手遅れ」あなたはどう行動すればいいのか?」 で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。