※ここで紹介しているのは、あらゆる可能性を考慮した最大クラスの津波のハザードマップですが、あくまで想定ですので、実際にはさらに高い津波が押し寄せたり、ハザードマップで「津波が来ない」とされている場所にも津波が到達する可能性があります。(この情報は平成28年に秋田県が発表した情報を基に作成しています。)
はじめに
ハザードマップは、あらゆる可能性を考えて作成されていますが、想定を上回る地震が発生したり、海底地滑りなどによって、想定を上回る可能性もあります。ハザードマップを見る時の注意点はこちらの記事で詳しく解説しています。
» 意外と知らないハザードマップの正しい見方と注意点また、秋田県の津波ハザードマップは2011年の東日本大震災を教訓に「二度と想定外を繰り返さない」ことを意識して作られています。そのため地震の規模などによっては、実際の津波はこの想定よりも小規模の可能性もあります。この浸水想定を見て避難を諦めないようしてください。
秋田県全域 津波ハザードマップ
浸水想定マップ
浸水する市町村
秋田県が2016年に公表した津波浸水想定 によると、秋田市の浸水面積は25.8㎢、由利本荘市の浸水面積は8.8㎢などとなっています。
詳細は以下の表をご覧ください。(一つの地震による想定ではありません。実際の浸水面積はさらに広くなる可能性もあります。)
秋田県「津波浸水想定について(解説 )」より
予想される津波の高さ
秋田県の資料によると、秋田市の新屋町では地震発生から11分で海面変動が始まり、36分で最大波が到達、由利本荘市の松ヶ崎では地震発生から10分で海面変動が始まり、33分で最大波が到達、由利本荘市の石脇では地震発生から9分で海面変動が始まり、31分で最大波が到達すると想定されています。
また秋田市新屋町の最大波は13.5m、由利本荘市松ヶ崎の最大波は11.3m、由利本荘市石脇の最大波は10.8mと想定されています。
詳細は以下の表をご覧ください。(一つの地震による想定ではありません。また、津波は予想より早く到達したり、予想高さを上回る可能性もあります。)
秋田県「津波浸水想定について(解説 )」より
秋田市ハザードマップ
こちらは秋田市が公表している津波ハザードマップです。詳しくはこちらをご覧ください。
» 秋田市津波ハザードマップ(秋田市)
下新城・飯島
秋田市「津波ハザードマップ」より
土崎・港北・寺内
秋田市「津波ハザードマップ」より
八橋・川尻・山王
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秋田市「津波ハザードマップ」より
茨島・新屋・勝平
秋田市「津波ハザードマップ」より
下浜・浜田
秋田市「津波ハザードマップ」より
由利本荘市ハザードマップ
こちらは由利本荘市が公表している津波ハザードマップです。詳しくはこちらをご覧ください。
»由利本荘市津波ハザードマップ(由利本荘市)
岩城地域・松ヶ崎地区
由利本荘市「津波ハザードマップ」より
本荘地域・西目地域
由利本荘市「津波ハザードマップ」より
このほかの市町村
秋田市・由利本荘市以外の津波ハザードマップはこちらの『わがまちハザードマップ(国土交通省)』から閲覧できます。
» わがまちハザードマップ(国土交通省)
パソコンの場合
右の都道府県選択から「秋田県」を選択、見たい市町村をクリックすると各ハザードマップへアクセスできます。
スマホの場合
右上の「地域選択」をタップし、都道府県選択から「秋田県」を選択、見たい市町村を選択すると各ハザードマップへアクセスできます。
まとめ
秋田県では1983年に発生した日本海中部地震によって最大14mの大津波に襲われ、県内だけで83人の方が亡くなりました。そして、日本海では日本海中部地震を上回る巨大地震も想定されているため、今まで津波に襲われたことがない地域にまで津波が到達する可能性があります。沿岸付近で揺れを感じた場合は、津波警報を待つことなく、その時避難できる最も高い場所へ避難してください。
津波から避難するときに気を付けることはこちらの記事にまとめてあります。
» 津波からの避難で気を付けること(イラスト付き)
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