「梅雨入り宣言」は存在しない!梅雨明けはいつ?明日から使える豆知識

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梅雨とは?

季節が春から夏へと移る時、日本列島は長い期間、梅雨前線に伴う雨が降ります。この期間のことを「梅雨」といいます。例年は6月~7月ごろが梅雨になります。(梅雨前線以外の要因での雨は梅雨入りと関係ありません)

「梅雨入り宣言」は存在しない?

毎年6月ごろになると「梅雨入り」します。テレビなどで「梅雨入り宣言が出ました」とう言葉を聞いたことがあるかもしれません。しかし、この世の「梅雨入り宣言」なるものは存在しません。

 

どういうことなのでしょうか?

 

実際に発表される文言はこちらです。

「〇〇地方が梅雨入りしたとみられる」

 

聞き覚えありませんか?

これは梅雨入り宣言ではありません。

 

気象台はあくまで、現在起きている気象現象をもとに「梅雨入り」を発表しているのであって、「宣言」はしていないのです。

 

「宣言」とは「意志・方針を他にも分かるように表明すること。」という意味です。気象台が何か意志や方針を示しているわけではないのですから「梅雨入り宣言」という言葉が存在しないのは当たり前です。

 

しかし、テレビなどでは知ってか知らずか「梅雨入り宣言した」と報道しています。

梅雨入りは後から変更される?

「梅雨入りしたのに晴ればっか」

 

こう思ったことありませんか?

気象台は予報をもとに梅雨入りを発表するので、このような現象が起こります。

 

このような時は、あとから梅雨入りが変更されることがあります。

 

そこで気象庁は春から夏へと季節が変わるころの天気を後から分析し、9月に正式に「〇月〇日に梅雨入りし、〇月〇日に梅雨明けした」と改めて発表します。また、季節の変わり目が明確にわからないとき、梅雨明けの発表がないこともあります。天気はこの日まで梅雨でこの日から梅雨ではないというように、わかりやすく変わってくれません。そのため、このようなうやむやな発表になることもあるのです。

 

梅雨のシーズンに発表されている情報はあくまで「速報値」で正式な日付ではないのです。

2019年梅雨明け予想

それでは梅雨明けはいつ頃になるのでしょうか?季節の変化はグラデーションに近いので、明確に〇月〇日と予測することはできませんが、過去の梅雨明けの日にちからある程度時期は予測することができます。

 

各地方の梅雨明けの平年値はこちらです。

梅雨明け予想日

沖縄地方:6月23日ごろ

奄美地方:6月29日ごろ

九州南部:7月14日ごろ

九州北部:7月19日ごろ

四国地方:7月18日ごろ

中国地方:7月21日ごろ

近畿地方:7月21日ごろ

東海地方:7月21日ごろ

関東甲信地方:7月21日ごろ

北陸地方:7月24日ごろ

東北南部:7月25日ごろ

東北北部:7月28日ごろ

大雨に警戒を!

梅雨の季節は長時間雨が降り続き大災害が発生することがあります。2018年の西日本豪雨も梅雨前線によるものでした。被災者は口をそろえて「まさか自分の地域でこんな災害が起きるとは思っていなかった」と言っています。「自分は大丈夫」と思い込まずに、ハザードマップを確認したり、天気予報をこまめにチェックして、早めに避難するようにしてください。

 

梅雨の季節には多くの情報が発表されます。それぞれの情報が示す危険度はこちらの記事「5段階の大雨警戒レベル「レベル5=手遅れ」あなたはどう行動すればいいのか?」 で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。