地震予知の定義を知っていますか?デマを見分ける3つのポイント

「◯月◯日の◯時◯◯分に大地震が起きる」こんな話を一度くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?しかし、これは全てデマです。地震予知がどんなものかを正しく知っていれば、このような根拠のない情報に振り回されることも無くなります。地震予知の定義…

「梅雨入り宣言」は存在しない!梅雨明けはいつ?明日から使える豆知識

梅雨とは? 「梅雨入り宣言」は存在しない? 梅雨入りは後から変更される? 2019年梅雨明け予想 梅雨明け予想日 大雨に警戒を! 梅雨とは? 季節が春から夏へと移る時、日本列島は長い期間、梅雨前線に伴う雨が降ります。この期間のことを「梅雨」といいます…

社員を殺すブラック企業「避難勧告が出ているので早めに出勤してください」

この記事では会社について解説しています。学校についてはこちらの記事で取り上げています。 「早めに出勤してください」 当時の広島県内の気象状況 命を落とす前に改善を! 「早めに出勤してください」 関東甲信・東海・北陸・東北南部が梅雨入りしたと発表…

大雨警報で休みにならない学校 子供が死んでからでは遅い!今こそ見直しを!

「暴風警報が発表されているから今日は学校休み」「暴風警報が発表されていないから雨は強いけど学校はある」という経験があると思います。しかし、なぜ暴風警報だけが判断の目安になっていて大雨警報は考慮されていないのでしょうか?(最近では大雨警報で…

南海トラフ巨大地震は予知できるのか?地震予知の歴史と未来

2XXX年X月X日 「明日、南海トラフ巨大地震が発生します」今のうちに食料を買って、海の近くに住んでいる親戚を避難させて、今日は背の高い家具がない部屋で寝よう。 近い将来、こんな未来が待っているのでしょうか?多くの人が実現を待ちわびている“地震予知…

5段階の大雨警戒レベル「レベル5=手遅れ」あなたはどう行動すればいいのか?

2018年7月に西日本各地を襲い死者200人以上という平成最悪の被害を出した「平成30年7月豪雨」。避難勧告や特別警報など、危険を知らせるための情報が相次いで出されましたが、必ずしも避難に結び付きませんでした。そこで2019年から、これまでの情報を整理し…

これまでに日本で発生した巨大地震 昭和南海トラフ・東日本大震災

1.東日本大震災 2.千島列島地震 3.北海道東方沖地震 4.十勝沖地震 5.小笠原諸島西方沖地震 6.択捉島沖地震 7.択捉島沖地震 8.昭和三陸地震 9.十勝沖地震 10.昭和南海地震 1.東日本大震災 日本で起きた最も規模の大きな地震は2011年3月11日に発生した東北地方…

日本で観測された震度7の全記録 阪神淡路大震災、中越地震、東日本大震災、熊本地震、北海道地震

1.阪神淡路大震災 日本で初めて震度7が観測されたのは1995年1月17日に発生した兵庫県南部地震(M7.3)です。この時、震度は6と発表されましたが、のちの現地調査で神戸市やその周辺で震度7と判定されました。現在ではこの制度は無くなっていますが、当時は震…

なぜいつも、ノーマークの場所で地震が起きる?南海トラフ・首都直下はいつ?

「南海トラフ巨大地震はいつ起きてもおかしくない」「首都直下地震が30年以内に発生する確率は70%」「北海道でもマグニチュード9の地震か?」と散々聞こえてくるのに、実際に地震が起きるのはいつもノーマークの場所、と思っている方も多いと思います。事実…

南海トラフ巨大地震の震度予測(最悪クラス4ケース+経験的手法)

南海トラフ巨大地震の震度予測は「基本ケース」「東側ケース」「西側ケース」陸側ケース」の4ケースと「経験的手法」によるものがあります(いずれもマグニチュード9.1)。この5つの最大値の分布図が最も広く知られていますが、実際には様々なケースが想定さ…

活断層がない場所でも大地震は起きる!全国一律M6.8震度予測

活断層がない場所でも大地震が起きる、って知っていましたか?南海トラフ巨大地震や東北地方太平洋沖地震のようなマグニチュード8~9クラスの海溝型地震は、ある程度どこで発生するか予測することができます。海溝型の地震は比較的短い間隔で発生するため、…

黄色エリアも要注意!地震動予測地図は0.1%で「やや高い」

全国地震動予測地図2018年版 | 地震本部 これは2018年に政府の地震調査研究推進本部が発表した「今後30年以内に震度6弱以上の揺れに襲われる確率」を表した地図です。正式名称は「確率論的地震動予測地図」ですが一般には「地震動予測地図」と呼ばれてい…

ハザードマップを信じてはいけない!?東日本大震災からの教訓

みなさんはハザードマップを見たことがありますか?洪水ハザードマップ、土砂災害ハザードマップ、津波ハザードマップなど様々な種類がありますが、ハザードマップを過信してはいけません。 2011年3月11日の東日本大震災では、ハザードマップを信じた結果、…

津波警報の歴史~北海道南西沖地震と東日本大震災の反省~

今では地震直後に発表されることが当たり前になった「津波警報」ですが、昔は発表までに数十分かかっていたころもありました。津波警報の進化の歴史です。 1952年:津波警報開始 地域区分 発表情報 1977年:津波警報改善-1 1999年:津波警報改善-2 発表区域 …

予想1m、実際には4mの津波 2016年福島県沖地震 津波警報はなぜ外れた?

2016年11月に福島県沖で発生した地震では宮城県の津波の予想高さが1mだったにもかかわらず、実際には現地調査で最大4mの津波が起きていたことがわかりました。東日本大震災以降、津波の過小評価対策が取られてきたはずでしたが、なぜこのような事態になって…

大雪特別警報って何?発表基準は?今までに発表されたことは?

「大雪警報」という言葉を見聞きしたことがある人は多いと思いますが、「大雪特別警報」の存在を知っている人はそれほど多くありません。 「大雨特別警報」などと同じように大雪にも特別警報が存在します。 大雪特別警報とは何なのか?発表基準はどれくらい…

知っていますか?緊急地震速報の「続報」~巨大地震への対策~

「緊急地震速報」に続報ができたことを知っていますか?2018年の3月から運用が開始され、まだ続報が発表されたのが1回だけということもあり、「よく分からない」という人も多いのではないでしょうか?緊急地震速報の仕組みや、「続報」とは何なのか?解説し…

緊急地震速報「あたり」「はずれ」の基準は?誤報になる仕組みも解説

緊急地震速報の「あたり」と「はずれ」の基準は何なのでしょうか?意外と知られていまいと思います。緊急地震速報の仕組みから、「あたり」「はずれ」の基準まで解説します。 緊急地震速報の仕組み 「あたり」「はずれ」の基準 過去の主な誤報 2018年1月5日 …

爆発的に延焼する「フラッシュオーバー」とは何なのか?

火災の状況が一瞬で悪化する「フラッシュオーバー」と呼ばれる現象があります。この現象を知らないと、誤った判断で命を落としてしまうかもしれません。 フラッシュオーバーとは? 「フラッシュオーバー」過去の事例 1982年 ホテルニュージャパン 2007年 ア…

地震の揺れは何秒続く?東日本大震災は3分、スマトラ島沖地震では6分以上!

地震の揺れは何秒くらい続くのでしょうか? 一瞬だけ揺れることもあれば、ゆらゆらと数秒~数十秒続いたこともあると思います。 この違いはどこから来るのか?これを理解していれば、揺れを感じたときに、危険な揺れを見極められるようになります。 地震の揺…

災害“救助トリアージ” あなたも救助を断られるかもしれない

「救助トリアージ」とは何でしょうか?何も知らずに「最悪、家の下敷きになっても助けが来るからいいや」などと考えている人は命を落としてしまうかもしれません。「救助トリアージ」をする理由と実際にどんなことが行われるかを解説します。 トリアージとは…

写真で見る阪神淡路大震災~1995年1月17日、神戸で何が起きていたのか?~

1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災。あの日、神戸はどんな様子だったのでしょうか?神戸市が公開している写真を集めました。 阪神淡路大震災 兵庫県南部地震 震源域 観測された震度 現地調査による震度 被害 主な被害 死者・行方不明者 写真 東灘区 灘…

噴火警戒レベルって何?レベル1なら安全?わかりやすく解説します。

「噴火警戒レベル2」「噴火警戒レベル3」という言葉を聞いて、これがどんな情報かわかりますか?正しく理解していないと、噴火に巻き込まれて命の危険にさらされる可能性もあります。噴火警戒レベル1~5までをわかりやすく解説します。 出典:気象庁 噴火…

噴火速報って何?どんな時に発表される?~御嶽山噴火の教訓~

2019年1月17日午前9時すぎ、鹿児島県の口永良部島に噴火速報が発表されました。「噴火速報」という言葉を聞きなれない方も多いのではないでしょうか?噴火速報とは何なのか解説します。 出典:気象庁 噴火速報とは? 噴火速報の発表条件 発表条件1 発表条件2…

阪神淡路大震災 “死者6434人”ってどれくらいの人数?

1995年1月17日、神戸や淡路島を中心に震度7の激しい揺れに襲われ6434人が命を落としました。 6434人、どのくらいの人数かイメージできますか? 東日本大震災の死者は約2万人、南海トラフ巨大地震で想定されている死者は約32万人です。 阪神淡路大震災 兵庫県…

阪神淡路大震災 渋滞が奪った477人の命「あと30分早ければ…」

阪神淡路大震災では地震発生から5時間後の段階でも犠牲者のうち477人が生きていました。なぜこの人たちを助けることができなかったのでしょうか? その原因は私たちにも決して他人事ではない不必要なマイカーの使用による交通渋滞だったのです。中にはあと救…

1.17 通電火災が街を襲った ~阪神・淡路大震災~

阪神淡路大震災で発生した火災は200件以上、そのうちの半分以上が停電が復旧したタイミングで発生していたことがわかっています。 通電火災です。 あの日、なぜ火災が多発したのか、通電火災とは何なのか、解説します。 阪神淡路大震災 兵庫県南部地震 震源…

阪神淡路大震災で津波が発生していた?

「兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)は内陸の直下型地震で津波はなかった」と思っている方、多いのではないでしょうか?しかし、実は小さいながらも津波が発生していたのです。 直下型地震なのに、なぜ津波が発生していたのでしょうか?そして、どのくらいの…

なぜ高速道路は倒壊した? 〜阪神・淡路大震災〜

阪神淡路大震災といえば“高速道路の倒壊”を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?なぜあれだけの巨大建造物が倒壊してしまったのか?その原因を見てみると、これからの地震でも「高速道路が倒壊しない」という保証は全くないということが見えてきまし…

被害が集中した“震度7の帯” ~阪神淡路大震災~

気象庁|阪神・淡路大震災 1995年の阪神淡路大震災では震度7の地域が幅約1km、長さ約20kmの帯状に分布しました。なぜこのような奇妙な現象が起きたのでしょうか? 阪神淡路大震災 兵庫県南部地震 震源域 観測された震度 現地調査による震度 被害 主な被害 …